独特のタッチと色彩が美しい『夜、僕らは輪になって歩く』の表紙を愛でる。

夜、僕らは輪になって歩く (新潮クレスト・ブックス)

表紙絵は杉山巧氏。第156回 直木賞受賞作を受賞した『蜜蜂と遠雷』(2016)の表紙も素敵でした。
油絵とも違うし、透明感もあるし、と思って描画方法を調べてみると、なんと作品を描く際にはほとんど筆を使わないとのこと。絵具をつけたボール紙をスタンプのように押し付けて描いていくそうです。それを知って、多くの色が複雑かつ絶妙に混じり合う、あの独特の雰囲気が出させるのだと納得しました。表現方法にセオリーなんてないのですね。

『蜜蜂と遠雷』に引き続き、スピンオフとなる『祝祭と予感』(2019)でも引き続き杉山巧氏が装画を担当しています。並べて愛でてみました。

日本語

夜、僕らは輪になって歩く (新潮クレスト・ブックス)

夜、僕らは輪になって歩く (新潮クレスト・ブックス)

単行本

ダニエル アラルコン

出版 新潮社クレスト

翻訳 藤井 光

装画 杉山 巧

装幀 新潮社装幀室

2016.01.29

英語

At Night We Walk in Circles (English Edition)

At Night We Walk in Circles (English Edition)

Kindle版

Daniel Alarcón

出版 Fourth Estate

2013.10.31

日本語

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

単行本

恩田 陸

出版 幻冬舎

装画 杉山 巧

装幀 鈴木成一デザイン室

2016.09.23

日本語

祝祭と予感

祝祭と予感

単行本

恩田 陸

出版 幻冬舎

装画 杉山 巧

装幀 鈴木成一デザイン室

2019.10.04