表紙絵は杉山巧氏。第156回 直木賞受賞作を受賞した『蜜蜂と遠雷』(2016)の表紙も素敵でした。
油絵とも違うし、透明感もあるし、と思って描画方法を調べてみると、なんと作品を描く際にはほとんど筆を使わないとのこと。絵具をつけたボール紙をスタンプのように押し付けて描いていくそうです。それを知って、多くの色が複雑かつ絶妙に混じり合う、あの独特の雰囲気が出させるのだと納得しました。表現方法にセオリーなんてないのですね。
『蜜蜂と遠雷』に引き続き、スピンオフとなる『祝祭と予感』(2019)でも引き続き杉山巧氏が装画を担当しています。並べて愛でてみました。
独特のタッチと色彩が美しい『夜、僕らは輪になって歩く』の表紙を愛でる。
