フレミング財団の公式ジェームズ・ボンド作品です。シャーロックホームズ作品に続いて、ジェームズ・ボンドとは….アンソニー・ホロヴィッツは近年のイギリスのエンターテイメントを牽引している感がありますね。ティーンの007のこと「アレックス・ライダー」シリーズもドラマシリーズが2020年より配信開始されるなど、今もっとも話題の作家さんなのかもしれません。こちらのジェームズ・ボンド作品についても、はやくも続編が決定しているそうで、いずれアンソニー・ホロヴィッツ原作の007シリーズが映画化されるかもしれませんね。
日本語版単行本は、まさに皆が思い描くクラシカルなジェームズ・ボンド的要素がたっぷりの表紙。色っぽくてよいですね。文庫及びKindle版はこれまたタイポグラフィがビシッと決まっていてクールな印象。ただ邦題がちょっと名探偵コナンの映画みたいな気がしないでもない…。
海外版は、007、James Bondの表記が控えめ。こういった作品の場合、日本だとわかりやすいように、副題よりシリーズ名の方が大きく配置されるのが一般的かなと思いますが、海外の方は、これでジェームズ・ボンド作品だってわかるのかな?と思うくらいさりげない。こういう売る側のエゴが出ない感じ、よく通るなあと思いつつ、かっこいいなと思うんですよね。
英語
Trigger Mortis: With Original Material by Ian Fleming (James Bond)
ハードカバー
Anthony Horowitz
出版 Harper
2015.09.08