もし1940年代のアメリカで、反ユダヤ主義のリンドバーグが大統領になっていたら。。?という原作が気になっていたので、ドラマ化されたと知って見てみました。
反ユダヤ主義の人々との対立もあるけれど、それよりも「ユダヤの人々の中で起きる対立」が丁寧に描かれていて引き込まれました。同じユダヤ人同士でも、家族でも、立場や世代によって出来事の受け止めかたや対処の仕方が違うし、それゆえに対立が起きる様子が、なんだかとてもリアル。ユダヤではなく別のことに置き換えて考えてみると、他国の話でも、昔の話でもないような。。。
なので、今日本語版の表紙を見ると「昔のアメリカが舞台なんだな」という印象に留まりそうで、少しもったいない気もしたり。
英語のほうは、ペーパーバックは著名な作家だとよく見かける「作品タイトルより作家名推し!」スタイルで、中身をビジュアルで推測する要素がないけれど、ハードカバーは鉤十字で内容を匂わせていますね。
なお、ドラマ版を見るにはAmazonプライムとスターチャンネルへの加入が必要です。(それぞれ無料お試し期間あり)
スターチャンネルのプロット・アゲンスト・アメリカ公式サイトで、翻訳家の柴田元幸氏が解説されています。