先日のはTIMESでしたが、今日はThe New York Timesの100 Notable Books of 2020 に選ばれた4作品を愛でたいと思います。
記事のいちばん上にあるのは、恩田陸氏の “The Aosawa Murders”。翻訳はAlison Watts氏です。はじめはどの本のことかわからなかったのですが、『ユージニア』ですね!そっか、あれは青澤家で起こった事件でした。
『ユージニア』は以前教えてもらって読んだのですが、なんともいえないあのぞくっとした雰囲気が忘れられません。うまく言えませんが、小説を書くってこういうことなんだなと思いました。ああいう雰囲気って、英語だとどうなっているのか興味があります。
2005年の作品なので、15年後に翻訳によってさらに広がっていくのが素晴らしい。小川洋子氏の『密やかな結晶』も1994年の作品が今年2020年に国際ブッカー賞の採取候補に選ばれていましたが、物語は「年月を経てもそのままでありつづけるもの」だということに、改めて衝撃を受けたりします。
恩田陸氏の『ユージニア』の他にも、川上未映子氏の『夏物語』、村田沙耶香氏の『地球星人』、柳美里氏の『JR上野駅公園口』が選ばれていました。
そのほかに現在日本語で読めるのは、『82年生まれ、キム・ジヨン』かと思います。
100 Notable Books of 2020 – The New York Times
恩田陸氏
川上未映子氏
村田沙耶香氏
柳美里氏