いい大人になってからこの作品を知って読みましたが、素晴らしくて印象に残っています。たぶん小学生中学年くらいから読めるのかな?でも大人にもおすすめしたいディストピア作品です。
私は特に、自分の五感のひとつについて、読んだ当時は思ってもみなかった点に気づかされて衝撃的でした。
日本語版の表紙がまたよくて、あえて大人も手に取りやすい装丁にされているのかなと思います。英語のペーパーバックは児童文学作品らしい表紙で、これも面白いですが、私は日本語のシンプルな表紙が好きです。
著者のローリー氏は子どものころ、今の代々木公園である米軍の将校用住宅地に住んでいた、とあとがきで知りました。私は代々木公園近くの地形に認識があったので、当時の記憶を元に書かれたという箇所をなんとなく理解することができて、ちょっと嬉しかったです。