2020年に、角川文庫および、角川春樹事務所から『日本沈没』の文庫本が出版されましたのでご紹介。言わずと知れた名作、日本SFの頂点の本作。過去にも多数の出版社から異なる装幀で幾度も出版されてきました。
個人的には、角川文庫の生頼範義氏の迫力ある表紙絵に目が行きます。東西の日本の象徴が崩れ落ちるこの終末感!ちなみにこの挿画の元は、2006年版の映画のポスターで、札幌、東京、京都、福岡、別々のご当地ポスターが作られましたが、その東京と京都のものですね。
ゴジラ、スターウォーズ、ガンダム、そして角川作品の一連の大作映画のポスター、その他数えきれないほどの生頼範義氏の作品を観て育った私。当時は子供心になんて壮大かつ神々しい絵なんだと思った記憶があります。2018年に上野で行われた「生頼範義展」では、躍動感にあふれる作品の迫力に圧倒されました。
『日本沈没』はこれまでも映画、ドラマ、アニメなどたびたび映像化されてきましたが、2021年の今年、地上波で新たにドラマ化されるようです。