小川洋子氏が最終候補の一人に。国際ブッカー賞2020

先日、イギリスのWOMEN’S PRIZE FOR FICTION 2020について調べたので、イギリスつながりでブッカー賞のことを。

ブッカー賞は「ブッカー賞」と「国際ブッカー賞」があるのですよね。「国際ブッカー賞」は先月末に発表があって、小川洋子氏の「密やかな結晶」が逃したとニュースで報じられたのも記憶に新しいので、国際ブッカー賞の最終選考（ショートリスト）の6作品を並べてみました。（「国際」じゃないほうのブッカー賞2020はこちら）

2020 International Booker Prize

『密やかな結晶』は、1994年に刊行された作品なのですね。26年前の作品に、翻訳で新しい光があたって最終候補になるって素晴らしいと思いました。原作と英語版でずいぶん表紙の印象が違うのも興味深いです。英語版は明確に不穏な空気を漂わせているので、原作の可愛らしいフォントが意味深に見える。。

受賞作は、Marieke Lucas Rijneveld氏の “The Discomfort of Evening” とのこと。6作品並べてみると、先日のWOMEN’S PRIZE FOR FICTION 2020よりもなんだか胸騒ぎがする表紙なのは、なぜだろう。

もしかして『密やかな結晶』以外の5作品も、刊行から年月が経ていて日本語版があったりするのかも！と思いましたが、探せませんでした。そもそもすべて2017年以降の作品でしたし。もし今後見つけたら追加しようと思います。

2020/10/13 追記

ローランド・ケルツ氏のTwitterで知ったのですが、小川洋子氏の『密やかな結晶』がAmazonで映像化されるのですね！しかもドラマ『ハンドメイズテイル』のリード・モラノ氏が監督で、『エターナル・サンシャイン』『マルコヴッチの穴』などなどのチャーリー・カウフマン氏が脚本！

Amazon Studios Sets Reed Morano To Direct, Charlie Kaufman To Adapt Yōko Ogawa Novel ‘The Memory Police’

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