メモしていたのですが更新できてなかった。
毎週金曜日の夜は、NHKラジオ第1で高橋源一郎氏の夜の学校。
この日のオープニングは、いつもとは違う台本なしのトークでした。「つい先ほどまでのこと」を話すと聞いて、いよいよ高橋氏は、菅首相の会見にひとこと言いたくなったのか!とドキドキしたのですが、高橋氏が選考委員をしている三島由紀夫賞の選考のことでした。乗代雄介氏が『旅する練習』で受賞されたのですね。おめでとうございます!
「ひみつの本棚」は、小倉孝保氏の『100年かけてやる仕事 ― 中世ラテン語の辞書を編む』。100年かけて中世ラテン語の辞書が作られていて、完成したのは2013年だったとは知らなかったです。「言葉集め」をしたのは一般のボランティアの人たちで、自分が生きているうちには完成しないであろう辞書のために言葉を集めるって、すごい。なんだかロマンを感じるし、すごくワクワクする体験だと思いつつ、続けるのはなかなか大変そう。
お話の中に出てきた「言葉は使われなくなると次第に意味を理解することが難しくなる」という言葉が印象的でした。ここ数年、政治家が多用するせいで、本来よい言葉なのに空虚な印象をまとってしまった言葉が色々あります。「安心安全」「絆」「しっかりと」などなど。これらの言葉は、自分で使うのがためらわれるのですが、それってよい言葉を、ひいてはその言葉の意味することを失う第一歩かも?あぶないあぶない。
「きょうのセンセイ」は、パンダジャーナリストの中川美帆氏。パンダ愛にあふれていて眩しかったです。