毎週金曜日の夜は、NHKラジオ第1で高橋源一郎氏の夜の学校。
「ひみつの本棚」は、中村紘子氏の『ピアニストという蛮族がいる』。放送は聴いていたものの、3月後半はちょっと気持ちが落ち着かなくて、何を聴いてもあまり頭に入ってこなかったのですが、久野久さんの箇所だけ強烈に印象に残っています。日本では脚光を浴びたピアニストが、ヨーロッパに行ったら「自分が教えれば『月光』は人前で弾けるくらいにはなるでしょう」と言われてしまう。聴いていて胸が痛いけれど、この話が通訳をした人を介して日本社会に広まってしまうのも、いつの世もつい噂してしまう人の性が、さらに痛い。文字起こしを「読むらじる」で読めます。
「きょうのセンセイ」は、音楽プロデューサーの松尾潔氏。