「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた本 2021.3.26

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

毎週金曜日の夜は、NHKラジオ第1で高橋源一郎氏の夜の学校。

高橋源一郎の飛ぶ教室

「ひみつの本棚」は、中村紘子氏の『ピアニストという蛮族がいる』。放送は聴いていたものの、3月後半はちょっと気持ちが落ち着かなくて、何を聴いてもあまり頭に入ってこなかったのですが、久野久さんの箇所だけ強烈に印象に残っています。日本では脚光を浴びたピアニストが、ヨーロッパに行ったら「自分が教えれば『月光』は人前で弾けるくらいにはなるでしょう」と言われてしまう。聴いていて胸が痛いけれど、この話が通訳をした人を介して日本社会に広まってしまうのも、いつの世もつい噂してしまう人の性が、さらに痛い。文字起こしを「読むらじる」で読めます。

「きょうのセンセイ」は、音楽プロデューサーの松尾潔氏。

日本語

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

文庫

中村 紘子

出版 中央公論新社

2009.12.22

日本語

永遠の仮眠

永遠の仮眠

単行本

松尾 潔

出版 新潮社

2021.02.17