この堀節子氏の表紙イラストが好きで気になっていて、やっと読みました。100人以上の天才の日常が綴られていますが、いずれも短いエピソードなので、気が向いた時に気になる人物だけパラパラ読むのも、よさそう。
登場する日課は、人により様々でありながら、わりと多かったのが「朝型」「集中できるのは1日3時間」。天才って、アイデアが降ってきた時にババッと一気に集中して作品を作るイメージがあったけれど、思いのほかルーティーンを守って仕事をしているものなのですね。毎日一定の時間でストーリーを綴ったり、作曲したりすること自体が才能ですが、ルーティーンがあるからこそ、余計なことに気を煩わされることがなくなり、ゆえに生み出せされるものもあるのだと思います。
私が印象に残ったのはショスタコーヴィッチとヴィクトル・ユーゴー。いずれも天才の行動すぎて真似するところはないけれど、ずいぶん社交的な天才だった様子で面白かったです。