タイトルの「11/22/63」はケネディ大統領の暗殺日を意味します。主人公はこれを防ぐために現在から過去を何度も行き来し…、ストーリはシンプルで目新しくはありませんがそこはスティーブンキング。ハラハラドキドキ、そして泣けるタイムスリップSFとして秀逸な作品になっています。
日本版ハードカバーは上下2巻構成。タイトルの「11/22/63」が半分ずつ配置される珍しいデザイン。文庫本は上中下3巻でそれぞれに「11」「22」「63」と表記されるこれまた挑戦的で面白いデザイン。一見すると意味不明な数字が暗号的にも見え、ミステリアスな雰囲気を出すことに成功していると思います。
スティーブン・キングの多くの日本語版の表紙にはイラストが使用されていて、それも読む前に想像を掻き立てられてワクワクします。
海外版は、ケネディ暗殺シーンを使った直接的なデザイン。Kindle版はさらにチープに見えるデザインでちょっと残念。
なぜか「11/22/63」がKindle版だと「11.22.63」と表記の違いも気になりますね。この作品はドラマ化もされていて、そちらもおすすめです。
11/22/63 スティーブン・キング
